レーサーの食事は、レーサーの体を作る材料として、またパワーを生み出す燃料として、ひじょうに重要です。優れた運動選手になるためには、優れた栄養学を身につける必要があります。ここに書けることには限りがあります。食品のデータなどの詳しいことは、スポーツマンのための栄養の本などを参考にされることをお薦めします。
まずは、日常の食べ物から考えていきましょう。レーサーの食事の目標としては、体脂肪率の低い、持久力のある体を作ることです。
筋収縮のエネルギー源がすべてATPと呼ばれる物質であることは先に述べました。これを効率よく生み出すためには、グリコーゲンという物質を十分に蓄えることが重要です。脂肪が少なく、グリコーゲンの豊富な体をつくるためには、どんなものを食べたらいいのでしょうか?
食事に関して心がけること
レーサーの食事に関して言われていることをまとめると以下のようになります。
なるべく飽和脂肪酸を減らす
飽和脂肪酸の摂取が増えると、不必要な体重増加の原因となります。体脂肪の少ない体をつくるために、飽和脂肪酸の摂取を控えることが大切です。
適度のタンパクをとる
タンパクを多く取りすぎれば、体重増加の原因となるだけでなく、肝臓や腎臓に負担をかけます。少なすぎれば肉体を維持することができません。良質なタンパク質を適度に摂取することが大切です。
甘みのある糖類の摂取を控える
砂糖などの甘みの強い糖類は、やはり体重増加の原因となり易く、運動のエネルギーにはなりにくい傾向があります。穀類などの甘みの少ない糖類(炭水化物)は運動のエネルギー源としてひじょうに重要です。
塩分を控える
過剰な塩分摂取は、腎臓や循環に負担をかけます。
食物繊維を多くとる
食物繊維(ファイバー)の多い食事は腸管の運動を亢進させ、消化吸収の働きをよくします。レース前のコンディショニングなどのためにも、消化吸収の働きをよくしておいた方がよいと言われます。
ミネラルやビタミンを十分にとる
鉄分や亜鉛などのミネラルやビタミン類は、通常の食事をしていれば十分に摂取できるはずですが、インスタント食品などばかり食べていると不足してきます。こうした物質が不足すると、神経や筋肉が正しく働かなくなります。だからと言って、サプリメント(補助食品)に頼るのは正しい方法ではありません。きちんとした食事をとるようにしましょう。
次回からは、もう少し詳しく各食品群について考えてみます。
2001.07.17