ごくごく常識的なことばかりですが、栄養学の基本をおさらいしておきましょう。
体重の管理
運動選手に体重の管理は欠かせません。優れたスポーツ選手であるなら、100グラム単位での体重の増減に注意すべきでしょう。体重の増減に影響するものとして、体内の水分量、体脂肪の量、筋肉や骨の重さなどがあります。
このうち、体内の水分量が最も短時間で大きく変化します。この点については「水分管理」の項で改めて取り上げます。
体脂肪の量の変化も体重の増減に大きく関わります。1〜2週間くらいの時間で変化していきます。筋肉や骨が強化されることによる体重の変化は、一般に体脂肪の減少と相殺されることが多く、あまりはっきりしません。
カロリーと体重
食品は、人間が生きて活動するためのエネルギー源です。安静にしていても、呼吸や循環を保つため、ある程度のエネルギーを必要とします(基礎代謝)。また、運動をすれば、その運動量の分だけエネルギーが消費されます。
食品から摂取したカロリーの総量と、その人が消費したエネルギーの総量(基礎代謝+運動エネルギー)を比べたとき、消費したエネルギーが大きければ体重は減り、摂取したエネルギーが大きければ体重が増えます。このことは、食品の種類や内容とはあまり関係ありません。
摂取したカロリー > 消費したカロリー → 体重増加
摂取したカロリー < 消費したカロリー → 体重減少
カロリー計算
上述のように、体重の増減は摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスで決まります。消費するカロリーは、トレーニングのメニューなどから自然と決まってくるものですから、それに合わせて摂取するカロリーをコントロールする必要があります。
何をどれだけ食べればいいのか、きちんと理解していなければ、一流のスポーツ選手にはなれません。食品とそのカロリーに関する知識はとても重要です。きちんとカロリー計算の出来る選手は、きちんと自分の体をコントロールすることができるでしょう。カロリー計算の方法や、各食品のエネルギー量などは、栄養学やスポーツ栄養学の専門書も参考にして下さい。
もちろん、レーサーの栄養管理としては、カロリーの総量だけでなく、その中の食品のバランスなども重要です。それらについては、専門講座「レーサーの食事」で取り上げる予定にしています。
2001.05.28