3月に入ってもまだまだインフルエンザの季節は続くようです。最近は不況と言うこともあって、子供がインフルエンザだろうと何だろうと仕事を休めない親が多いんですよね。だからみんな熱があっても保育所や託児所に預けられて、その施設やクラスが全滅するまでインフルエンザの流行が終わらないのです。
しかし親だって、みなリストラされないように必死なわけですから責められませんよね。そのせいか仕事を休んで病院に連れてくるのは父親が多くなりました。入院している子に付き添っているのも父親。父親はフルタイム雇用だから育児休暇なり年休なり取れるわけですが、母親はたいていがパートや非常勤だから難しいのです。それに女性が子供のことで休むと「だから女性は・・」と思われやすい。男性の方がまだ風当たりが緩いんでしょう。
ただでさえ妊娠や出産で休んでしまったんだからということで、子供に悪いとは思いながら無理して仕事に出ていくキャリア女性も多いのです。そうしたしわ寄せはすべて子供にいくわけです。具合が悪くてもなかなか病院に連れてきてもらえない子も多いし、「ごめんね」と言って外来で泣いているお母さんも珍しくありません。
それで少子化が問題とか言ったって、どうしようもないですよね。子供というのは本来、風邪をひいたり熱を出したりするものなのです。そういう具合の悪いときにどうするのか、誰も考えていないし、誰も面倒を見てはくれません。お役所は両親の育児を支援する事業がどうとか言ってますが、お題目ばかりで内容がありません。病児保育を公共でやるのかと言ったら、そんな予算もないどころか、健康な児の保育所もまだ十分でないらしい。
そうすると無認可の保育所や民間の託児所で過ごす子供が増え、ますます健康管理など行き届かなくて当然でしょう。幼児虐待がしばしば話題になったりしますが、こんなにも乳幼児に犠牲を強いる社会、子宝を大事にしない社会というのは、もう社会そのものが虐待であるように思います。こんな状況で「まっすぐ育て」と子供にいう方が無理ではないでしょうか。こうして邪魔者扱い、厄介者扱いされて育った子供達がどんな大人になるのか、ちょっと考えただけで末恐ろしい感じがします。
2002.03.02
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