女性ドライバーの運転を考える3

女性ドライバーの優れた可能性

 それでは女性ドライバーはダメなところばかりなのでしょうか?決してそうではありません。

 女性は感情的になりやすいなどと言われますが、実際には女性ドライバーが運転中にキレて無謀運転をすることは滅多にありません。それはもともと、女性の方が忍耐強く慎重だからです。女性は筋力的に劣っているために、速いスピードで走るのは苦手ですから、スピードを出しすぎることはあまりありません。また一般的に持久力が高く、弱い運動であれば長時間続けても疲れにくいのです。したがって、腕や肩の筋肉が疲れにくいような姿勢をとってやれば、女性ドライバーは長時間安定した運転を続けることが可能です。疲労によって自棄を起こしたり、過激な運転に走ったりする危険性も少ないはずです。ですから、渋滞でのろのろしているようなときには、女性ドライバーの方が辛抱強く安定した運転をします。

 また、女性は横Gや路面からの衝撃に弱いので、優しくソフトな運転をしようとします。その繊細さを運転に活かすべきでしょう。何もかもソフトにしようとし過ぎるあまり、のろのろと加速し、のろのろと止まり、のろのろと曲がるのは間違いですが、優しく丁寧な運転を心がけるのは悪いことではありません。慎重に優しく丁寧にスムーズに安定した運転をするのがモータースポーツの基本です。急加速・急減速・急旋回など、やたらと車を振り回すような真似は、本当のスポーティーな運転ではありません。

 女性ドライバーは、同乗者や歩行者に対しても、きっと細かい気配りができるはずです。より振動の少ない、スムーズな走行を行うことは、同乗者にとっても優しい運転です。また歩行者としても女性は弱い立場にありますから、車が近くを猛スピードで通れば、より大きな恐怖を感じると思います。ですから運転しているときには、歩行者に配慮した走行ができるはずなのです。

 ただ、多くの女性ドライバーが、それだけの注意と努力を払うだけの余裕もなく、ただ必死でアクセルを踏み、ステアリングと格闘しているのも事実です。

 女性ドライバーの運転力向上のために、もっと多くの女性に(男性も)モータースポーツを見て欲しいな、と思います。車がどうなっているのか、うまく走るためにはどうしたらいいのか、関心を持ついい機会だと思います。また、モータースポーツのルールを通して、安全運転のために心がけなければならない運転のマナーも学べるはずです。

 ほとんどすべての人が運転免許を持つようになった現在、道を走っているドライバーの約半分は女性です。女性ドライバーの運転力を向上させることは、すなわち社会全体の交通安全に大きく貢献すると思います。

2000.05.08